先物取引

先物取引とは

原油価格等の変動により先物取引を始めようとしている方が増えてきました。そもそも、先物取引とは何の事でしょうか。

 

先物取引とは「さきものとりひき」と言いますが、名前の通りに将来(先)で決められた期日に対して、商品(物)の受け渡しを約束します。商品の受け渡しの時じゃなく、約束する時に価格を決めてしまうと言う取引の事を指しています。アメリカでは英語で「futures trading」と言う様に呼ばれています。未来の取引と言う意味ですね。この先物取引が生まれた由来は、農産物の価格でした。価格が変動するリスクを回避する為に、この方法が用いられた事が始まりだった様です。

 

先物取引は、商品を買いたい人、売りたい人、どちらにとってもメリットが合って、例えば原油を買いたいと思っている人は、原油価格が高騰したら買えなくて困ってしまいます。逆に売りたい人は原油価格が急に下降してしまうと利益が上がらなくて困ってしまいます。そこで先に原油価格を決めて取引してしまえば、上がったにしても下がったにしてもどちらかの損失は免れると言う事になるのです。また、こう言った意味の他にも、先物取引は公正な価格を形成する為の機能としてとても重要です。

 

取引所等で行われている先物市場では、常に買い手と売り手が参加しています。大勢の方で競り合っていると予想も付かない様な値段になる事が有るのです。それを公正な価格として形成する為の機能が有ると言う事です。証明するために取引所で決められた価格は、新聞やインターネットを介して公開されています。